私の仕事は納棺士です。
一時は映画『おくりびと』で有名になりましたね。
地元では『湯灌さん』とも呼ばれています。
この仕事は、映画のような出来事も確かにあります。
でも映画では語られ無かった事もたくさんあります。
今日はその事について書きたいと思います。
私の努めている会社では、基本的に男女2人のペアで仕事に向かいます。
男性は全体の流れの指揮・監督や女性の補助です。
女性は処置や着付け、メイクなどが主な仕事です。
仕事は湯灌のみでしたら1時間前後、納棺までを含めるなら2時間ほどでした。
私たちは葬祭会社の下請けとして仕事をしていたのですが、担当さんによって色々な問題が発生します。
こちらとしては事前に多くの情報が欲しいのですが、それを聞かないと教えてくれなかったり、高圧的に上から目線の担当さんも居たからです。
また、特に困るのは予約を入れる時です。
営業所によって違いますが、大体どこも人数や車はカツカツです。
お伺いする場所や状態によって、移動や処置にかかる時間は大きく変わります。
次があるからと言って、おろそかにする事など出来ません。
また、お家によっては納棺前にお寺さんにお経を上げて貰ってから。
という場合もあります。
この情報が無いと、その後の予定が全て狂ってくるわけです。
本来であれば、担当さんが納棺をし切ってやって頂ければ私たちは次の現場へ行く事ができるのですが、やってくださる担当さんはほとんど居ませんでした。
それ以前に各宗派についての知識のない方の多い事!
また、処置やご家族への対応も満足に出来ない人も多く、私たちが現場に入ると最初から険悪なムードで『何をしに来たのか!』と怒鳴られたこともあります。
『故人さんを安らかにお送りできるよう、お手伝いに参りました』
とお伝えしますと、態度を和らげて頂けましたが本当に勘弁して頂きたいものです。
このように、人の一生に関わる行事です。
私の祖父は式で名前を間違えて呼ばれました。
皆さんが送る大切な人の最後の式です。
担当さんが頼りない、信用できない。そう感じたら、必ず他の人に替わって貰うよう言うようにしてください。